仕事では、人間関係の”相性が合わない”は通用しない。


社会人になると学生生活と大きく異ることがあります。それは自分の好き嫌いに関わらず人とコミュニケーションを取っていかなければならないという点です。学生生活でも多かれ少なかれ自分と相性が悪い人とコミュニケーションを取らなければならない場面もありますが、避けて通ることも出来ます。しかしながら社会人になると、自分との相性が悪くても上司・後輩・チームメンバーだとコミュニケーションは避けて通れません。記事のタイトルで人間関係の相性が合わないは通用しないと書きましたが、その対処法・考え方を、元プロ野球選手・監督の落合博満氏の考えを基にしてお伝えします。

人間関係で会社を辞める人は3割?

社会人で人間関係の問題を抱えている人は一体どれくらいいるのでしょうか?人材総合サービスを展開しているエン・ジャパン株式会社が自社転職サイトのユーザー5,000名にアンケートを取ったところ、本音の退職理由第一位が ”人間関係” (26%)でした。(参照:「退職理由」に関するアンケート )転職を考えている人の約30%が人間関係を退職の理由に挙げるということは、それほど社会人に取って大きな問題であると考えることが出来ます。また自分と相性が合う人たちしかいない会社は、立ち上げの会社以外ありえないので、人間関係を理由に転職をする人は転職を繰り返しやすいということも言えます。

落合博満氏が考える”相性が合わない”とは?

落合博満氏は言わずもがな、プロ野球を代表する名選手です。日本プロ野球史上唯一の3回の三冠王を達成した選手であり、引退後は独自の理論の基チームを指揮した名監督としても知られています。そんな落合氏は著書”采配”の中で、このように記述しています。

「俺は監督に嫌われているんじゃないか」
プロ野球界には、そう思いながら悶々とプレーしている選手がいる。一般社会でも「あの上司とは相性が合わない」と悩んでいる人は少なくないという。私から言えることはただひとつ。
「そんな逃げ道を自分で作るな」

結果が全ての厳しいプロ野球の世界を経験してきたからこその言葉であると思いますが、自分が活躍できないことを監督との相性のせいにすることを、”逃げ道”という言葉で表現しています。確かにビジネスの場面に話を置き換えたとしても、自分の成果が出ないことを職場の人間関係で相性が合わないことを理由にしている人がいるのではないでしょうか?

プライベートと異なる仕事での人間関係

また落合氏はプライベートと職場の人間関係において下記のように言及しています。

そもそも、相性で人間関係を築いたり、ものを考えるのは配偶者、家族、恋人、友人といった私生活の場面だ。社会、あるいは組織に必要なのは「能力」である

会社は組織を構成し、より大きな目的やミッションを達成しようとします。そもそも組織の目的が”楽しくやること”、”みんなで仲良くやること”、でない以上は相性は二の次なのです。決して仕事において人間関係を全く無視していいわけでなく、円滑なコミュニケーションをし目的・ミッションを達成するために必要な要因ではあるのですが、1番目に考慮すべきことではないということです。

 

落合氏の考えを基にすると、人間関係の相性の問題を口にし始めたら責任の矛先を自分ではなく外に向けている証拠であると言うことが出来るかもしれません。