キャリアプランの書き方・考え方 その1 「やりたいことの見つけ方」


社会人人生は長い。

20代前半から60代、人によっては亡くなるまで仕事をし続ける。

大抵の人にとってざっと40年程度は続くものだ。

 

キャリアプランを考えることは時間がかかって当たり前

 

社会人になってしばらくすると「自分の人生どうなるんだろう?」という疑問は誰にでも湧いてくるものだろう。40年もの時間をプラン無しで成功させることができると考える人はほとんどいないはずだ。一方で「どうしたら満足なキャリアプランが書けるか」がわかっているという人は少数だろう。 やったことがあることについて計画をたてることは簡単であるが、ことキャリアプランについてはやったことがないものをどう実現していくかという問いだから、難しいし時間がかかる。 初めてキャリアプランを考える人はまず、キャリアプランを書くのは非常に難しいものだ、完成するのに時間がかかるものだということを認識していただきたい。そして、経験を重ねるにしたがって変化していくので何度も書き換えることになるものだということを理解していただきたい。

キャリアプランを考える上で「やりたいこと」とは「嫌なことを我慢してでもやりたいこと」

今回はキャリアプランを考えるにあたって最初に考えることになる「やりたいこと」の見つけ方をご紹介したい。よくキャリアプランを作るにあたって「自分の好きなこと・やりたいことを考えよう」などと言われるが、一生をかけてやりたいことが1日や2日考えてすぐ決まるようなことはまずない。好きなこと一つをとってみても「好きだと思ってやってみたら意外とすぐに飽きてしまった」「それをやるにはどうしても嫌なことを一緒にやらねばならず、その嫌なことをどうしても受け入れられない」ということは往々にしてある。 「人と話すことが好きだ」といって接客業や営業になる人がいるが、接客業や営業をすれば嫌いな人と話すことも含め多数の人と話す必要がある。営業であれば成果をあげようと思えば、話すではなく、聞くの方が10倍多い仕事である。「そのことのためになら付随するあらゆる苦労も耐えられる」くらいの覚悟ができることでないと「好きを仕事にする」のは難しい。よくスポーツ選手が「好きなことなので辛いと思ったことはありません」などと発言しているが、走り込みや筋肉トレーニングの一番きついところで「しんどい」と思った瞬間がないということではない。そういった「しんどい」ことも「好きなことのためなら耐えられる。むしろこの痛みを前向きに捉えられる」という心持ちになれるから上記の言葉がでてくるのだ。「やりたいこと」はそれ位の重みがないと人生を通して「やりたいこと」として取り組むことは難しい。「やりたいこと」が見つからないというのは全く不思議なことではなく、むしろ「やりたいこと」を見つけられている状態はかなり幸せなことだと思う。

 「やりたいことか?」はやってみなくちゃわからない

当然やりたいことを考える際に「付随する苦労」をすべて想定した上で考えるということはほぼほぼ不可能であるから、「やりたいこと」候補がいくつか浮かんだら実際にやってみると良い。もしくは「付随する苦労」を含めて「やりたいこと」を実行した時にどのような状態になるか想像できるような情報収集をしていったら良い。調べたことをもとに「これは本当に自分はやりたいと思えるか」ということを自分と相談してみていただきたい。その結果が「Yes」ならそれはやりたいことだし、「No」であれば別の「やりたいこと」を探せば良い。そういうことを何回か繰り返していれば「やりたいこと」を見つけられるのではないだろうか。当然、「やりたいこと探し」をしていて許されるのは若い時分だけである。何回トライしてみる時間が自分に残されているのか逆算しながらできるだけ自分にあった「やりたいこと」を見つけていただきたい。