自信が持てない・自信がない人の考え方と 「スラムダンク勝利学(辻秀一著)」から学ぶ対処法


社会人で自分に自信が持てず悩みを抱えている人は多いのではないだろうか。自分に自信がないことで、何か新しいことに自ら手を上げて挑戦したり、
あえて新しいコミュニティーに飛び込み交友関係を広げるなど、自分であえて行動を選択をする機会は少ないであろう。特に社会人の場合、自分への自信のなさが最も顕著に現れやすいのはその人の成績・成果そのものだ。
自信がない
成果が出ない
成果が出ないから自信を無くす
自信がないから挑戦しない
さらに成果が出ない
上記のサイクルに陥り仕事を楽しめず会社を嫌いになりなかなか現状を打破できず悩みを抱える社会人は少なくないだろう。世間では社会人向けに「自信」に関するセミナーが毎日のように開催され、自己啓発本も非常に多く出版されている。上記の例は、世間一般の社会人が如何に自信の持ち方で悩みを抱えているかを表していると言えよう。
今回は「スラムダンク勝利学(辻秀一著)」をヒントに、自信が持てない・自信がない人の考え方とその対処法について考えてみた。書籍はスポーツ選手を念頭に書かれた内容であるが、悩める社会人にとっても必ずや参考になるであろう。
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セルフイメージと自信

セルフイメージとは「自分がどのような人間であるか」という自己認識だと言える。自信を持っている人とは、この自分に対するセルフイメージが高い人だと言い換えることができる。一般的にセルフイメージは、あなた自身がどのような環境で育ってきたのか、今どのような環境で生きているのかどのような日常生活を送っているのかに大きく影響される。
しかし一説の調査によると私たちを取り巻く環境の影響を約90%の人々はネガティブに解釈しポジティブに解釈できる人は残りのわずか10%だけだと言われている。これは私たちが普段会話をしたり見聞きすることの大半がセルフイメージや自信を縮小させてしまうマイナスの内容であることを表しているといえよう。では私たちは一体どのようにすれば約10%のポジティブといわれる人の考え方や心の習慣を身につけることができるのだろうか。

セルフイメージは時間の区別がつかない

日常の環境に非常に左右されやすいセルフイメージだが、同時にセルフイメージには「時間軸の区別がつかない」と「スラムダンク勝利学」の中で辻氏は指摘する。これはどういうことだろう。日頃から仕事柄、人前で頻繁に話をしたり、またプレゼンの訓練を積んでいる人であればそう簡単にその能力が無くなってしまうことはない。しかし、また一方で大切なクライアントの前でプレゼンする場面や、社内の大事な会議の場面など、ここ一番のシーンで普段の能力が発揮できない人がいる。
上記のような状況に陥りやすい人(自信を持てない・自信がない人)の特徴として過去の失敗や未来の不安が頭から離れずこれが結果的にセルフイメージに影響を及ぼし自分の現在のパフォーマンスに影響が出てしまう傾向がある。

自信が持てない・自信がない人の考え方

皆さんも普段の生活を思い返してみてこういった場面に心当たりはないだろうか。普段のビジネスの現場で「あの時、ああしておけばよかった。。。」と後悔の念に襲われたり「この後のプレゼン、果たしてうまくできるだろうか。。。」とこれから起こる未来に対し不安を覚えることは誰しも少なからず経験があるであろう。こうした時、私たちは頭の中は失敗をした「過去」やこれから起こる「未来」に意識が集中している。目の前の現実ではなく「過去」や「未来」の自分の姿を想像することに多くの時間を注いでいることが多い。
すると自分の中のセルフイメージが「過去」と「現在」の時間軸の区別ができなくなり、「過去」に自分が失敗したネガティブな想像が「現在」の自分のセルフイメージをも縮小させてしまいどんなに優れた実力や能力があっても、勝負所で能力を発揮できないことに繋がるのだ。世の中の多くの自信が持てない・自信がない人の考え方のクセの一つとして上記のような傾向があるといえる。

そんな人へおすすめの対処法―いつ・どんな時も”今”すべきことをする―

これまで考えてきたとおり、セルフイメージ(自信)とは過去と未来の区別がつかないため一度過去や未来について意識を集中してしまうと
現在の自分に対してのセルフイメージが勝手に小さくなり思うような能力が発揮できない傾向がある。ではどうすればセルフイメージを大きく保ち、持ち前の能力を発揮できるのだろうか。答えはシンプルだ。それは「今に生きる」という意識を持つことだと辻氏は説明する。「過去」の現場での失敗体験や今後の「未来」に意識を置くのではなく、「いつどんな時も”今”すべきことをする」という心の習慣を築くことだ。
一般的に「過去」に起こった出来事や、これから起こる「未来」は自分の力では変えられない。いわゆる自分のコントロールの範囲外の事象である。
一方で自分が「今」する行動は、現在の自分が選択することであり、自分がコントロールできる範囲内の事象である。「いつどんな時も”今”すべきことをする」とは言い換えれば、今の自分にできる行動に集中するということである。シンプルに自分ができる「行動」に集中し「今」を積み重ねる意識が「過去」や「未来」に影響されずセルフイメージ(自信)を保ちその人の能力を最大限発揮することにつながるのだ。
例えば大事なプレゼンの前には、これまで失敗した「過去」の経験やこれから起こる「未来」に意識を置くのではなく、今の自分がすべきこと・できること(例えば資料をゆっくり、はきはきと、相手の目を見て話をするといった行動)に意識を集中することが能力を最大限発揮することに繋がるのだ。こうした「目の前の行動」を一つ一つ積み重ねる連続が、最終的な未来を形成することになる。
自分の期待が大きければ大きい場面ほど緊張しやすくまた自信を持って行動できないものである。普段から自信が持てず自信が無い人は
「今に生きる」という心の習慣を身に付けるためにもまずは今の自分がすべきこと・できることに意識を置いて行動を少しずつ積み重ねることからはじめてみてはどうだろうか。